日本教育学会若手育成委員会(委員長 油布佐和子・早稲田大学教授)からのセミナー開催のお知らせが届いています。


若手研究者ワークショップのご案内  
 『初期キャリアをどう形成するか』

日本教育学会では、学会に所属する若手研究者の育成・支援を目的とし、2016年に若手育成委員会が新たに設置されました。既にこれまでアンケート調査や複数のワークショップが開催されております、本委員会では、3月16日に開催される『教育関連学会連絡協議会・シンポジウム』に連動する形で、以下のようなワークショップを企画しております。第一報は、既に1月末にHP上に掲載しておりましたが、改めてご案内申し上げます。

これまでの若手研究者ワークショップでは、『方法論ワークショップ』『査読に通る論文:ワークショップ』が開催されておりました。これを踏まえて、今回は、若手研究者の『初期キャリアをどう形成するか』というタイトルで、D論作成、査読論文への投稿、初職の獲得などについて、年齢の近い若い研究者に経験を語り、またアドバイスしてもらう機会を設けました。アドバイザーは、それぞれの研究領域で若手奨励賞や学会賞などの受賞歴もある力のある方に依頼しております。また、女性研究者には、初期キャリアの形成が出産や育児と重なり、この時期をどう乗り切るかという問題が大きくのしかかっています。そこで、今回は、研究領域を超えて、そうした悩みを抱える方にアドバイスができるような分科会を設置いたしました。

また、このワークショップの前には、近年の初期キャリア形成の課題について、その動向を踏まえた講演を予定し、若手研究者を取り巻く環境についてお話をいただきます。講演では、『教育学研究』の編集委員として査読に携わった経験から<優れた論文とは何か>を中心に報告をいただき、さらに、研究費の確保という観点から「科学研究費」等外部資金の獲得に向けた書類の書き方、また、近年の公募に見る特徴などについての講話を予定しています。特に関心のあるテーマについては、その後のワークショップの際に、時間をとって対応します。

【スケジュール】
1.主催  日本教育学会若手育成委員会
2.日時  2019年3月16日(土) 10:00~13:30
3.場所  学習院大学 北1号館1階多目的教室Bおよび2階多目的教室A(40名)
http://www.gakushuin.ac.jp/mejiro.html

4.プログラム
 
9:30~ 受付  * 受付は北1号館1階多目的教室B前で行います。
10:00~11:00 講演 質疑応答
    若手研究者の初期キャリアを取り巻く状況 ・・・ 元兼正浩(九州大学)
          
11:00~11:10 休憩
11:10~13:30 ワークショップ 『初期キャリアの形成』
11:10~11:30 アドバイザーの紹介
11:30~13:30 分野別のアドバイス
     A.教育哲学・教育思想史  関根 宏朗(明治大学)
     B.教育史         山本和行(天理大学)
     C.教育行政学       大畠菜穂子(金沢星稜大学)
     D.教育社会学       須藤康介(明星大学) 
     E.比較教育学       鴨川明子(山梨大学)
     F.教育方法・教育課程   渡辺貴裕(東京学芸大学)
     G.女性研究者の困難    保田直美(仏教大学)

*14時30分からは、同じ学習院大学(南3号館301教室)で教育関連学会連絡協議会のシンポジウムが開催されます。参加は無料です。

教育関連学会連絡協議会シンポジウム『教育学教育のあり方と教職課程カリキュラムの再検討』
http://ed-asso.jp/news_main/373/

5.その他
・若手研究者ワークショップの申し込みの締め切りは3月2日(土)です。
出席を希望なさる方は、以下のメールにご連絡ください
    JERA若手支援 jera.wakate@gmail.com
    (担当: 若手育成委員会  油布佐和子)

なお、2月28日までの参加希望者が、定員に達しない場合には、この後でも参加申し込みは可能です。また、教育学関連諸学会にも案内を出す予定です。
ふるってご参加ください。

・参加費 : 参加費として 1000円を徴収します。
・懇親会:当日17時30分から、学習院大学近辺で懇親会を予定しています。

申し込みの際、どの分野別に参加したいかの希望、懇親会の参加の有無を合わせてお知らせください。

・小さなお子さんがいる場合で、出席が難しいとお考えになっている方は、ひとまずご連絡ください。検討させていただきます。